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「」に対する検索結果が14件見つかりました

  • 海外と日本のフェイスペイントの違い

    ここでは改めて「フェイスペイント」の世界観について概要を共有してみましょう。 その歴史は、原始時代にまでさかのぼり、泥や動物の血を用い、他者を魅了したり、威嚇したり、自身を鼓舞したり、祭祀祈祷時に用いたりされたと考えられており、ファッション史の源流とも言える文化です。 下記では近代フェイスペイントとしての特徴について触れています。 世界のフェイスペイントについて 海外のフェイスペイントには様々な特徴があり、地域や文化によって異なります。海外では鮮やかで細かなデザインや模様を特徴としています。 植物、動物、昆虫、ファンタジーのキャラクター、スポーツチームのロゴ、映画やアニメのキャラクター、文字などを題材にアート的なアプローチが特徴で、高度なテクニックや創造性が求められることがあります。リアルなテクスチャや陰影の表現、特殊効果の使用、顔の立体感を生み出す技術などが積極的に取り入れられていることがあります。 日本のフェイスペイントについて  日本のフェイスペイントの伝統的なものとしては、祭事 や芸能といった文化的で用いられていました。白塗りも日本の伝統的なフェイスペイントの特徴の一つです。例えば、歌舞伎や能楽の演目では古くから伝わる技法キャラクターや役柄に応じた特定のメイクが使用されます。 近代の日本フェイスペイントは、欧米のフェイスペイント文化を参考にしたものが主流でしたが、2000年代はサッカーを主としたスポーツ観戦、2014年以降からスマートフォンやSNSを使った自撮り需要に加え、ハロウィンやフェスなどのイベントカルチャーの熟成、さらに観光や国際交流といった文化の流行と共に急速に普及拡大しました。 また画材の技術の進化により指で描いたり簡単に除去できるなど簡便に扱うことのできる資材が登場したことにより、それまでアーティストに描いてもらうものであったフェイスペイントはセルフメイクツールとしてカジュアル。音楽フェスやテーマパーク、児童施設や福祉施設でのコミュニケーション用アクティビティとしても導入が始まっています。  日本のフェイスペイントは伝統やアート性にとらわれないカジュアルな文化として日本独自の進化と普及を遂げています。

  • 法令に関するガイドライン

    対面によるフェイスペイント施術を行う場合は、美容師法によるところへの「顔から上の美容行為」にあたり、イベントなど不特定多数への施術を行う場合は下記の法令が適用されます。 イベントとして実施運営する際は、施術者自身が、下記のような要件を満たしている必要があります。 美容師法に基づいた活動 美容師免許(国家取得)を取得していることが前提となります。 予め会場を美容所として保健所に登録を行う必要があります。 技術料として対価をもらうことが出来ます。 ※美容師免許取得者による施術が必要。(取得者が1名常駐はNG) ※美容師が複数いる場合は、美容管理責任者の常駐が必要。 ※資格取得と美容師書申請済施設の両方が必要です。 [抑えておきたいポイント] 美容師免許を持っていたとしても、保健所申請などを行う必要性があるため、 イベントでのフェイスペイントの運営は実質的に困難なのです。 →解決策:美容師法適用外でのイベント運営を成立させる必要があります。 美容師法適用外での運営とは?(厚生労働省/全国自治体の保健所確認済) ブースの位置づけ 運営方法 金銭の授受 人材 商品の正しい知識を持ち、説明することができることが重要視されます。(メーカーの指定する美容部員など) 安全なイベント運営と衛生管理に対する知識を持ち、現場を管理運営する責任が伴います。 [抑えておきたいポイント] イベントを運営する際は、正しい商品知識と、教える技術、そして安全にイベントを遂行できるスタッフ(美容部員など)を有するメーカーや販売店に依頼しましょう。 →自称アーティストや非営利団体によるイベントには法令違反と安全性に対するリスクが伴いますのでご注意ください。 よくあるご質問 下記のような意見はすべて、この問題を解決する回答として成立していませんのでご注意下さい。 NGとなる価値観基準例: フェイスペイントは美容目的ではなく芸術です。 化粧品を使っています。 ◯◯◯◯協会の会員です。 自治体の認定アーティストです。 保健所申請は行っていないが、美容師免許を持っている。 美容師免許取得者が常駐監督している。 美容専門学校の学生です。(研修目的含む) 芸術なので規制されるべきではない。(安全性担保の義務違反) 上記はいずれも法令義務違反対象となります 美容師法に基づき、違反者には罰金30万円以下が課せられる違法行為とみなされます。 確認は各市町村区の保健所までご連絡ください。 なお、セルフペイントコーナーの運営や、お客様自身によるワークショップ開催の場合は、美容目的ではなく、指導目的となることから、美容師法は適用されません。

  • 講演実績

    2022 「企業マーケティングにおけるフェイスペイントの機能と価値」都内大学 2020 「POSTコロナ時代のフェイスペイントの進化と可能性」画像電子学会 2020 「フェイスペイントの役割と拡散性」大学オンライン特別授業 2019「予防介護におけるレクリエーションの実践方法」ケアテックス/東京ビッグサイト 2018「応援する文化をつくる」スポーツ産業見本市/東京ビッグサイト 2017「ホームパーティーがカギを握るハロウィンの可能性」JAPAN パーティー & ハロウィンフェスタ 2016「ハイブリッド産業としての「フェイスペイント」の可能性」スポーツ産業見本市/幕張メッセ 2015「教育とエンターテインメントとビジネス」イベントJAPAN基調講演/東京ビッグサイト 2014「キッズ向け空間の企画と有機的連動と最新事例」イベントJAPAN基調講演/東京ビッグサイト

  • Jリーグ チームカラー(一覧表)

    サッカーJリーグ(J1/J2/J3)のチームカラーを一覧化致しました。 フェイスペイントの参考にしてみてください。 2022年3月時点のものです。 注意事項 会場のトイレや駅の洗面所などを汚さないよう注意しましょう。 会場までの道中や場内などですれ違う際には色が付着しないように注意しましょう。

  • 絵の具の種類と特性

    画材屋さんなネットで検索すると様々な画材が並びます。 とりわけフェイスペイント用で使用するとなるとどのような視点と視野で選べば良いのか知ろうではなかなか判断がつきません。 とりあえず使い慣れてる画材で試して、そのままお客様にも使用してしまっているという方も多いと聞きます。しかしそれでは、しかしそれでは、あまりにも無責任。プロとして失格です。 フェイスペインターとしての責務と、イベント運営者としての責任としての画材選びはすべてのリスクトラブルに対する最低限の責務とも言われています。 フェイスペイント用画材の安全性に関する知識についてはこちらから学びましょう。 ここでは、用途に応じたフェイスペイント用画材をご案内しています。 もちろん肌は十人十色です。 こちらに記載している内容は、飽くまでも参考知識とし、パッチテストなどを行いながら、自己責任でご使用をお願い致します。 INDEX 油性 固形 水性 ラテックス製 油性 ステージでのパフォーマーのメイクなどで使用されることが多い画材です。 グリースやドーランといった、ファンデーションのようにスポンジなどで顔を全塗りする時に用いられることが多いものです。ステージでのパフォーマーのメイクなどで使用されることが多い画材です。 汗に強く、ノリも良いですが、使用後の肌のケアは万全に。 固形 ステージ用メイクやトリックアートなどで使われたりするほど発色もよくグラデーションも再現しやすいと言われています。 双方に共通していえることは、趣味や特定のメイクアップ、作品づくりとしてのフェイスペイント用画材であり、不特定多数に使用するフェイスペイントイベントには不向きであるということです。除去にも手間と時間を要します。 水性 水で除去することのできる画材です。 主に​筆を用いて描いてゆきます。 肌に浸透させることで、色素を定着させるため、イベント時は必ず事前のパッチテストを必ず行って下さい。​ ​ メリット 使い慣れた道具として使用することができます。 ​ リスクとデメリット 完全には乾かないため衣服への色の付着リスクがあります。 汗や雨による溶け落ちと体内侵入 色素沈着 除去時の摩擦による皮膚トラブル 肌が弱い方への使用は控えましょう。(帰宅後の洗浄の際のトラブル事例あり) 留意事項 肌に浸透させることで、色素を定着させるため、イベント時は必ず事前のパッチテストを必ず行って下さい。​ ​ 衛生管理方法 筆、パレット、バケツ、水、雑巾はお客様ごとに交換し、きれいな水を使用すること。​(保健所指導がはいることがあります。) ​使用する水道設備の安全確認と使用許可、排水許可手続きを行ってください。 使い慣れた道具として認識されているため練習用としても使いがちですが、お客様の肌への安全性と回転率という観点からすると本番での使用リスクが高いといえる画材です。事故の報告も多いため、フェイスペイントイベントにおいては、イベントの主旨と運営規模に応じて使用判断をするべき画材です。 また、美容師法を鑑みた適用外運営上の対価として頂く際にお渡しする商品としては、魅力的なものが少なくコストパフォーマンスが課題となります。 ラテックス製 2000年初頭に開発され、2014年頃から台頭してきた専用画材で上記の問題点を解決したフェイスペイントイベントに特化した機能性画材。 肌に色素沈着しにくく、即時除去実効性がもっとも高い画材です。 水をまったく使用せず、道具も少ないことから、高い回転率で使用することができます。 様々なイベントやテーマパークで採用されています。 イベントでのメリット 使用する道具が少なく運用しやすい。 指とドットペン1本あれば描ける。 ステンシルが活用できる。 短時間(最短1分程度)でのペイントで満足度を提供できる。 道具の衛生管理方法が劇的に早い。 こすればお子様でもすぐに除去できる。(やり直しも簡単) 数分ほどで完全乾燥する。 耐水性があり、汗でも雨でも溶け落ちない。 水やウェットティッシュを使用せずに除去できる。 除去時の摩擦がほとんどない。(指でつまんではがすことができる) ​ 留意事項 ラテックスアレルギーやフルーツアレルギーの方には使用を控えましょう。 ​ 衛生管理方法 ティッシュやウェットティッシュで拭き取るだけ。 水は一切使いません。 市場には様々な画材が流通しています。 皮膚科の医師曰く、成分のみならず「かんたんにはがせる」と書いていても、「水が必要である」「ゴシゴシしなくてはいけない」時点で肌へのリスクが伴うとのこと。 対人イベントのプロとして使用者責任が伴いますので、これらの知識を参考にし、用途に応じて画材を使い分けてください。

  • 安全な画材の選び方

    紙やキャンバスに描くのであれば、成分にはさほど注意を払う必要はないかも知れません。 しかしながら、人体に直接塗布するフェイスペイントやボディペイントの場合、安全性にはこだわる必要があります。 なぜならば、その画材の選択、そして使用方法や対処方法を熟知していないと、楽しい思い出を提供するはずだった機会が、一生の傷やトラウマを生み出してしまうかもしれないからです。 ここでは、まず判断基準についてご説明致します。 油性? 水性? ラテックス製? いいえ、それよりも大事な判断基準があります。 1,​成分の安全性 フェイスペイントやボディペイントに特化していない絵の具や画材には、有害な物質が含まれていることがあります。それらの有害な物質を含んでいないものを選びましょう。 メーカーが下記のような情報を開示しているかどうかは重要なポイントです。 ・安全性証明データ(SDS) ・有害物質不使用証明書 ・国内第三者機関によるパッチテスト試験データ ・国内第三者機関による刺激性テストデータ ・アレルギーなどに対する明記 海外製海外製画材の場合は、日本国内のパッチテストデータを有しているかどうかもチェックのポイントです。 また、「保湿」「肌に良い」などの効果効能をアピール製品は、薬事法違反製品に該当するので、イベントで使用してトラブルが発生した場合は、「利用者責任」が問われますので、使用すべきではありません。 さらには、市販の画材を混ぜ合わせたり、水で薄めてオリジナル画材として販売している団体や個人もいるので注意しましょう。 2,​除去性 人体は十人十色、アレルギーだけでなく、日々の体調の変化や当日の疲労度など、肌である以上「絶対安心」はありません。 この大前提を鑑みたときに、最も重要となる機能性は「即時除去実行性能」です。 除去するまでの時間 × 除去する際の肌への負担(ゴシゴシ洗いなど)= 肌トラブルの原因 万が一、肌に異常を感じた際に、お子様でもすぐに除去できるのかどうかがポイントとなります。 3,速乾性 イベントでの利用を想定した場合、どのくらい早く乾くかどうかは、会場でのトラブルを回避する上で必要な判断基準です。 衣服や毛髪への付着の心配だけでなく、手の甲にペイントした際、すれ違う方に付着したりするリスクを大幅に減らすことが出来ます。 4,耐水性 耐水性も重要です。汗や雨で溶け落ちてしまうような画材を使用した場合、溶け落ちた絵の具が、肌に浸透するだけでなく、目や口など体内に入り込んでしまうリスクがあるからです。 5,道具の衛生管理のしやすさ 不特定多数のお客様にフェイスペイントする場合、一人のお客様にどのくらいの時間をかけるか、回転率は重要です。しかし、皮膚に直接使用する道具の衛生管理もまた必要不可欠な要素です。 通常の画材とは違い、ひとりづつ道具を洗浄する必要があります。 バケツを使用し筆を洗浄するタイプの画材を使用する場合は、そのバケツの水を一人終了するごとに交換、パレットを洗い、筆も完全な洗浄をする必要があります。ぞうきんの交換なども欠かせません。 道具の洗浄方法の簡便さ 排水の処理方法 について予め理解し運用できるものを選ぶ必要があります。 皮膚の感染病対策は、道具の運用をもって「徹底」と評価されます。 6,メーカーのサポート 万が一事故が起こった場合に、画材に対して問い合わせる窓口があるかどうかは重要なポイントです。 道具に対する知識を提供している。 リスクに対する知識と対処方法について情報を共有してくれる。 接客方法に対する知識が提供できる。 そして、 誰でも閲覧できるホームページを有している。 ​国内に問い合わせ窓口のがある有無 製造物責任(PL)保険の加入している企業である。 使用する側、使用される側にとって的確な情報を開示している専門メーカーであることが望ましく、万が一の際にもあなたを守ってくれる存在にもなりえます。 以上の条件を満たす画材の選定と、情報の提供やサービスの開発などを当協会は支援しています。

  • スポーツの国際大会で評価される新しいフェイスペイントの価値と指標

    1、歴史的な大成功を収めた「ラグビーワールドカップ2019」 2019年の日本…、いえ、世界的に成功したイベントのひとつとして後世に語り継がれるであろう「ラグビーワールドカップ2019」が11月2日、南アフリカの優勝をもって閉幕致しました。 ラグビーはまだあまり馴染みのなかった日本での開催を懸念するする声もありましたが、9月の予選で日本の連日の快勝とその迫力、そして台風による災害に対する日本の精神は、日本のみならず海外からも大きく注目され、結果として高く評価される大会となりました。本大会が残したレガシー(遺産)は、スタジアムやIT技術といった産業以外にも、文化面で大きな役割を果たしたといえるでしょう。 2,もりあがったレクリエーションとして「フェイスペイント」が大きく貢献 その文化面で大きな役割を果たした要因のひとつとして、今回フェイスペイントが改めて脚光と注目をあつめ、そして評価されました。 試合会場以外では全国で16箇所のファンゾーンでのパブリックビューイングが開催され、各会場ではラグビーに馴染みのない方がその熱気を体感しようと集まり賑わいました。もともと外国人のファンが多いラグビー、国際交流もできる文化的価値の高いイベントとして連日メディアでも取り沙汰されました。 飲食以外でもりあがったブースとして、フェイスペイントがメディアなどで紹介されました。親子連れ、外国人、世代を問わずチームカラーや国旗、歌舞伎の隈取などのフェイスペイントを施し、ラグビーを応援する「ノーサイド」な文化を楽しむ雰囲気はメディアを通じ、より一層全国にわかりやすく伝わっていったのです。 3,顕在化した問題点 しかしながら、ハロウィンと時期が重なったこともあり、一方では辛辣な問題もクローズアップされました。 消費者庁から有害成分を含んだ画材への注意喚起の発表(参考) 美容師法違反行為の公共放送に対する対する問い合わせ(参考) 待機時間の長さによるよる参加者の限界数 ●画材に対する行政指導 安価なアクリル用絵具や水性絵具を使用することは問題外ですが、大会がはじまり、またハロウィンシーズンを控えた9月中旬、消費者庁より画材に対する行政指導が発表されました。量販店などでも肌用として販売されているフェイスペイント用絵具から金属成分やホルマリンなどの含有が発覚したことが発表されました。当協会にも消費者だけでなく取扱店や卸業者、イベント運営団体から問い合わせが相次ぎました。安全性を顧みない悪質な製品が出回っていることを問題視した行政指導でした。 商業上取り扱う法人・団体であればに下記を文書の開示をメーカーに求めることができます。 ・SDS(Safty Data Sheat)と呼ばれる成分安全性データ ・国内パッチテスト結果 これらを有していない、あるいは提出できないメーカーの製品は基本的にリスクが高い、信頼性はありません。また海外輸入品は海外でのパッチテストのみで、日本のパッチテストを受けていないことが多く、輸入業者はメーカーとしての責任は果たすことはできず、現時点においてもおいてもリスクの高い商品が、大手量販店であっても平然と「安全」と謳われながら販売されている状況が続いています。 他にも合成樹脂による化学物質中毒を引き起こす粗悪品や、保湿効果をうたう薬事法違反商品、色素沈着リスクの高いものなどが現在でも100円ショップや量販店でも販売されています。 また、市販品を混ぜて販売している団体や個人の存在などの報告も受けており、当協会は取り扱いをされる方は方は直接メーカーへの確認を推奨しています。 ●美容師法違反問題 不特定多数へのフェイスペイントをする場合、美容師法が適用されるということ自体がまだあまり認知されていません。保健所や美容院などからのなどからの通報などにより当日中止となるケースも増えていますが、今回はテレビなどで「フェイスペイントブースが人気」と報じられた直後に、「これは違法ではないのか?/どのように運営すればよいのか?」というお問い合わせが増えました。 「美容目的ではないし、楽しいし、芸術的な活動だから…」という思いから、反発しているアーティストも多いこの問題ですが、人体への安全性の確保と事故時の責任の所在を明確にすることを目的として制定されていることを考えると、むしろプロとしての責任の判断基準の欠如」と言われても仕方ありません。ペイントされる側にとっては「無責任な専門家」として映ることでしょう。 実際、確信犯やなど、悪質な場合は罰金30万円などの罰則が規定されています。 フェイスペイント自体の需要は高まっているにも関わらず、上記のようのな問題に対する実行方法の認知普及に務める必要性を当協会でも再認識した次第です。 ●回転率問題 従来のフェイスペイントでは、試合前の数時間でペイントできる参加者数が限られてしまうという点も問題となりました。描く技術を持った限られたスタッフが一人に対し一人に対し5分かけてしまうと、単純計算でも、一人で1時間で合計12人しかフェイスペイントをすることができません。だからといって「フェイスシール」ではなんの味気もなく、盛り上がるどころか、写真すら撮らず満足度の向上にはつながらないという問題に直面しました。 つまり大きな集客規模を見込んだ場合、従来のフェイスペイントでは(法的な側面も含め)リスクが高く、投資対効果の低いイベントとして捉えられてもおかしくないわけです。 八方塞がりに見えるこの状況を打開したのは、昨年世界発信コンペティション/東京都革新的サービスを受賞した㈱POOLの「ミラクルペイント アンバサダープログラム」、今回のラグビーワールドカップのみならず、世界中に「ニッポンのフェイスペイント」として衝撃を与えます。 4,困難なフェイスペイントの定義を根底から覆した「しくみとしかけ」とは? ㈱POOLが受賞した「ミラクルペイントアンバサダー・プログラム」は当協会も推奨事業として認定している文化プログラムです。「しくみとしかけをデザインする」をスローガンとした事業プロデュースを行っている同社ではもともと上記のような問題を想定した、「ものづくり、イベントづくり、ひとづくり」を統合したイベントプロデュース事業を行っていたため、今回のラグビーワールドカップでの上記のような問題に対し正面から取り組むことができました。 1,資材に対する安全性 安全性証明、有害物質不使用証明書、国内パッチテストなどのすべてを持ち合わせ、かつ膨大な実績と事故の抑止性能は世界トップレベルの日本製の画材「ミラクルペイント」が採用されました。 皮膚に浸透しない、除去性に優れていることから、事後の万が一へのリスク配慮は、唯一無二の評価を受けました。 2,美容師法に対する対応 同社はメーカーであるという立場でもあるため販促を目的とした美容部員を養成することができます。現場ではガチャガチャによる画材の販売も行われ適用外での運営を可能としました。 また、保健所が指摘してくる道具の衛生管理が行える状況という視点においても、ミラクルペイントは一滴の水も使用せずに運営から衛生管理を行える、かつ汚水の排水も発生しないことから、問題視されることはありません。こうしたイベントにおけるリスクマネジメントと運営ノウハウを持ち合わせていることも同社の強みであり、、フェイスペイントブースの成立に大きく貢献したのでした。 3,回転率 アンバサダー・プログラムは誰でも簡単に安全なフェイスペイントが行え、かつ社会貢献できるスキルを身につけることができるプログラムです。当日は会場でオフィシャルボランティア8名に対し、インストラクター2名によってレクチャーを実施。わずか10分程度のレクチャーで、画材に対する知識と、対戦国のチームカラーをつかったペイント方法を習得し、ひとりあたり1分でペイントを施せるように。短時間でも満足度が高く、ユニークであること。かつ技術の差も出ないように予め計算しつくされたデザイン設計が用意されました。 パブリックビューイング会場では各会場ごとに、すでに同社のプログラムを経たフェイスペインターたちがイベントを直接受託するなどをしていましたが、同社は組織委員会本体から決勝トーナメント会場 での同プログラムの導入が決定したのです。 5,その結果、フェイスペイントがもたらしたレガシーとは? 10分ほどのレクチャーを終え、開場前の一時間ほどを活用したボランティア同士による練習をかねたスタッフペイントは、「おもてなしペイント」と呼ばれ、またたく間に大人気となりました。この噂が広まりこの行列は決勝戦まで増え続けるほどの人気となり、スポンサーブースのスタッフにも大人気となりました。8名体制で、試合開始前に100名〜200名をペイントしたそうです。 ボランティアたちはみな口を揃えて、「スイッチがはいった」「みんなでやろう」などのコミュニケーションが生まれ、チームビルディングとしての効果をわかりやすく評価・表現したそうです。 試合開始前の3時間前、会場がオープンすると観戦客は一斉にフェイスペイントブースへ。 無料ということもあり、わずか数分後には長い行列ができ、他のスポンサーブースを圧倒する人気ブースとなりました。しかし[1人1分×8名体制]で迎えることのできるこのミラクルペイントによるフェイスペイントブースは、驚きの回転率で長い長蛇を最大30分程度で消化することのできる「速さ」を見せつけました。 つい1時間前までフェイスペイントなどやったことのないおばあちゃんペインターが、テンポよく指だけでペイントし、「できましたよー!」と日本語で声をかけると、 「楽しい!」 「最高!」 「パーフェクト!」 「本当にはじめてなの?すごい!」 と最高このような評価を外国人から 「待ち時間が想像以上に短くて驚いた!日本のフェイスペイントはすごい!」 「水も汚さずに、土にも還る素材だなんて素敵過ぎる!」 と最大級の評価。 その数、全8試合日で合計12,000名以上。 1日平均すると、たった3時間1500名をたったの8人でこなしたことになります。 ボランティアも合わせると13,000名以上の観衆にペイントしたことになります。 その楽しげな姿は、他の観衆やテレビやSNSでの効果を考えると計り知れない投資対効果として考えることができるでしょう。 こうして「応援する文化をつくる」「ニッポンに対する新しい評価」のしくみとしかけは、このラグビーワールドカップのレガシーのひとつとして世界的な評価を受けることができました。 下記はラグビーワールドカップの公式YouTubeチャンネルです。 名物リポーターのエルマさんがフェイスペイントしたボランティアさんと一緒に会場内を紹介するとともに、ミラクルペイントをつかったフェイスペイントブースでもフェイスペインター体験をしています。 日本フェイスペイントイベント協会では、持続可能な社会を実現するために安全で楽しいフェイスペイントイベントの普及促進につながる情報を発信してゆきます。

  • 「ニッポンの未来」にフェイスペイントが採用

    フェイスペイントをニッポンの新しい文化に。 協会認定事業が、「ニッポンの未来」コンテンツとして採用 〜オリンピック・パラリンピック等経済界協議会のレクリエーションとして採用〜 2019年10月24日〜11月4日まで開催される「第46回第46回東京モーターショー」内にて、オリンピック・パラリンピック等経済界協議会が主体となって運営する「FUTURE EXPO」にて、㈱POOLが運営するボディペイントブランド「ミラクルペイント」が「ニッポンの未来」を表現するレクリエーションコンテンツとして採用されました。 プレスリリース 2019年9月24日 第46回東京モーターショー2019 「FUTURE EXPO」で近未来の日本に入国体験! 多様な業界のコラボで実現した近未来空間を無料で体感いただけます ㈱POOL https://www.pool-side.jp

  • 消費者庁/フェイスペイント絵の具やタトゥーシールの注意喚起

    <以下転載> 今週からいよいよ始まるラグビーワールドカップに続いて、来月はハロウィンなど、これからの季節はイベントが目白押し。最近では手軽に楽しめるタトゥーシールや、フェイスペイントが一般的になったが、かゆくなったり、剥がしたときに傷づいてシミが残るなどの肌トラブルがあいついでおり、消費者庁が注意を呼びかけている。 消費者庁によると今月3日、「左頬に貼ったタトゥーシールが原因で炎症を起こし、重傷だと診断された」という重大事故の通知があった。 国民生活センターや全国の消費生活センターに報告が寄せられた情報をまとめている事故情報データバンクには、2015年以降、タトゥシールに関する相談が4件にのぼっているほか、フェイスペイントについても1件の報告がある。 いずれも皮膚障害に関する相談で、かゆみや赤くなるだけでなく、剥がしたあとにかさぶたになって色素沈着した例もあるという。 ハロウィンで激増 たとえば、今年2月の相談では、100円ショップで買ったハロウィンの絵柄のタトゥシールを使用方法に従って4歳の息子の頬に貼り、約3時間後にベビーローションや化粧落とし用のクレンジングローションをつけて剥がそうとしたが、取れないため、翌日は幼稚園にそのまま行かせた。帰宅後に綿棒でこすり落としたが、その後、シミが残ったという例が報告されているように、被害者は子供や若い世代が多く、全治1カ月以上の例もあるという。 そこで消費者庁はインターネットサイトで販売されているタトゥシール11種類とフェイスペイント9種類の商品テストを実施。 全20種類のうち、日本語表示があったのは8種類だけで、皮膚に関する注意喚起があったのは、わずか5商品だったという。また成分配合が表示されていた8商品のうち、化粧品への配合が認められていないタール系の色素2種類を使った商品もあった。 ホルムアルデヒドや金属成分を検出 検証チームは、化粧品の試験でも行われる「ホルムアルデヒド」と金属アレルギーの原因となる水銀やカドミウムなどが含まれていないかどうか調べたところ、タトゥシール3商品とフェイスペイント1商品で、ホルムアルデヒドを検出。さらに2商品でクロム、9商品でコバルトが含まれていることも明らかになった。 タトゥーシールは、インターネットや100円ショップなどでも安価に購入できることから、近年、ハロウィンパーティやテーマパーク、スポーツイベントなどで楽しむ人が増えているものの、雑貨として取り扱われているため、安全性や品質に関する明確な基準は設けられていない。 またフェイスペイントに使われる水彩やアクリル絵の具などは、子供が口に入れるリスクを考慮して製造されたものは、JIS規格の安全基準を満たしたものも販売されているが、本来は肌につけることは想定されていないため、皮膚障害を起こす可能性がある。 アレルギー疾患を専門とする藤田医科大学の松永佳代子教授はタトゥーシールやフェイスペイントに使われている成分は、化粧品ほど厳しい安全基準をクリアしていないとして、「かぶれた後がシミになった場合は、治るまでに8カ月から2年程度かかることもある」と指摘している。 そのうえで、「事故事例はまだ少ないとはいえ、これから使う人が増えると予想される。皮膚は免疫の最前線なので、体に危険物質が入ると、防衛反応として刺激性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎を引き起こす可能性がある。表皮の薄い子供はとくに注意が必要で、異常があった場合は速やかに皮膚科医を受診してほしい」と話している。 <ソース元> https://sp.hazardlab.jp/know/topics/detail/3/1/31195.html <消費者庁> https://www.caa.go.jp/notice/entry/016560/ 当協会の推奨画材について 「フェイスペイント用絵の具と画材の選び方」 https://www.facepaintevent.org/safetytools 「ミラクルペイント」 国産製品で、国内のパッチテストをクリアしており、ホルマリンや金属等の不使用証明書を発行している安全な画材でし。水性でもアクリル製でもなく、溶け出し体内にはいったり、衣服を汚す心配もないイベントのために開発された絵の具です。肌に色素沈着させない素材は除去製に優れ、イベントにおける世界で最も安全な絵の具として、東京都や自治体の認定や受賞などを得ています。 スポーツの世界大会でも採用されている安全が証明された絵の具です。 http://www.miraclepaint.jp

  • 事故事例

    事故事例 「タトゥーシールで小2のほおに傷残る 販売会社を提訴」 タトゥーシールを貼ったほおに傷が残ったとして、京都府向日市の小学2年生の男児(8)が、化粧品販売会社「ドゥ・ベスト」(東京都文京区)を相手取り、約1430万円の損害賠償を求めて京都地裁に提訴した。提訴は1月18日付。 訴状によると、2017年10月、男児の母親が100円ショップでおばけの柄のシールを買い、ハロウィンパーティーに出かける前に貼ってあげた。2日後、シールをはがすとやけどのような痕が残り、皮膚科で蛍光塗料を使ったシールによる「接触皮膚炎」と診断された。 原告代理人の弁護士によると、ほおに500円玉くらいの大きさの茶色い痕が残っている。これまでシールで炎症を起こしたことはなく、はがし方にも問題はなかったという。 同社総務部は取材に、「示談に向けた話し合いをしてきたが、訴訟になり残念。シールに欠陥はなく、ほかに健康被害の報告はない。思い当たる原因もない」と話した。 (転載元:朝日新聞デジタル(2019年2月2日)より転載) JFEAによる安全性に関する考察 2018年に消費者庁より「ハロウィン仮装用品での皮膚トラブルに注意…消費者庁が呼びかけ」も行われており、当協会でも情報発信をしておりましたたが、起こるべくして起こってしまったトラブルといえます。 手軽であるという理由から好まれがちなシール製品ですが、化学物質を多く含んだ接着剤を使用したステッカーを長時間貼ること自体、リスクが高いことは以前から指摘されています。 また、水性、油性マジック、アクリル絵具は言うまでもなく、色素沈着させる転写式のタトゥーシールや、アルコールを用いるボディペイント画材のみならず、水分を使って除去するタイプの画材を用いる場合は、除去時に色素沈着を進行させるリスクがあることを、アレルギー以上に懸念する必要があります。 また、昨今のハロウィンブームで大手量販店にも「保湿作用」を謳う製品も出てきておりますが、これらは「薬事法違反」製品となりますのでご注意ください。 アレルギー情報など、自身の肌に使う場合は、資材の選択は自己責任の範疇と考えることができますが、イベントにおいては、運営責任者あるいは運営会社が資材を選択した責任を負うため、メーカーが有するPL保険(製造物責任保険)の範疇ではない、運営責任義務が生じると考えられ、資材の正しい知識や、万が一の対処方法などを熟知したスタッフが、事前説明とアフターフォローの説明を意識した運営が求められています。 当協会の見解と指針 お客様が異常を感じた場合の「即時除去の実効性」の担保 異常を感じなかった場合でも、生活行動の中での「自然除去性」の担保 この2点を備えた化学物質でない画材を用いること メーカーから正しい知識と運営方法を享受できる環境があること 上記項目が、現時点で資材レベルでの最適な回避策となります。 日本フェイスペイントイベント協会では、こうした事故を未然にシミュレーションし、予め対処できる最適な画材や資材、育成モデルをメーカーとともに協同開発しています。

  • 消費者庁

    消費者庁からのご案内 ハロウィン仮装用品での皮膚トラブルに気を付けて! ハロウィンでは仮装のために、タトゥーシールやフェイスペイントなどの仮装用品を利用する方も多いと思います。 消費者庁には、仮装に使用したアイマスクやタトゥーシールによって起きた皮膚トラブルの報告が寄せられています。 「ハロウィン仮装用のアイマスクを子ども2人が着用したところ、2人とも目の周りに発しんができて、かゆみと痛みが生じた。皮膚科を受診したところ、アイマスクに薬剤が残っていると、発しんの原因になることがあると言われた。」(10歳未満、10歳代)(※) 「娘がハロウィン用のタトゥーシールを頬に貼って、8時間ほど経過した後に剥がしたら、発赤し痛みがあった。シールはボディ用で顔用ではなく、皮膚の弱いところには貼らないように注意書きがあった。」(10歳代)(※) シールやペイントなどの刺激によって、顔や体にかぶれ等の皮膚トラブルが起きることがあります。 必ず商品の説明書をよく読んでから使用し、肌に合わない場合は使用をすぐに中止して、かゆみや痛み等が治まらないときには専門医を受診するようにしましょう。 ※事故情報データバンクシステムに寄せられた事故情報:事故情報データバンクシステムでは、消費者庁と国民生活センターが連携し、生命・身体に係る消費生活上の事故情報を関係機関から一元的に集約して提供しています。 記事元 http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20181025/ 下記JFEAよりお知らせ 海外製品の場合は、国内のパッチテストを受けていない可能性があります。 アクリル画材は金属成分なと有害物質をふくみます。また使用する水についても 蛍光タイプの画材の場合は、放射性物質やホルムアルデヒトを含む商品が、量販店でも出回っていると報告もございますのでメーカーに確認するなどして注意ください。 また、保湿などの効能を謳った商品は薬事法違反の可能性がありますので注意ください。 イベントてご使用される場合は、資材の選択にも運営側の責任範疇となりますのでご注意下さい。

  • ハロウィンとフェイスペイントに関する意識調査(2016年度)

    ハロウィンイベントに参加する方の8割以上が「衣装やメイクにこだわりたい」と回答 フェイスペイントに「興味ある」は全体の34.1%、10代女性は半数以上が興味アリ! フェイスペイントに期待することは、SNS映え・非日常感・みんなでワイワイ 一般社団法人日本フェイスペイントイベント協会は、フェイスペイントおよびボディペイントのイベントの運営における知識の普及・啓発、人材育成および調査研究等を通じて、対象イベントをより安全かつ高いエンターテインメント性をもって社会に普及させることを目的として活動をしております。このたび、2016年9月2日(金)~9月6日(火)にかけて、全国の10代~30代の男女を対象に、2016年のハロウィンとフェイスペイントに関する意識調査を行いました。 【調査背景】 毎年10月31日はハロウィンです。近年、日本でもハロウィンの時季には関連イベントが行われ、仮装した人々が街にあふれたり、ハロウィンの代表的なシンボルであるかぼちゃを使ったスイーツや大袋のお菓子が大々的に売られるなど、ハロウィン市場は年々盛り上がりを見せています。仮装やコスプレをして楽しむ人が増えるハロウィンは、フェイスペイント・ボディペイントの業界にとっても一大イベントです。そこで今回は10代~30代の男女を対象に、ハロウィングッズで興味のあるもの・使用してみたいものや、フェイスペイントをしてみたいか、フェイスペイントに期待することなどを調査いたしました。 【調査概要】 1. 調査方法:インターネット調査 2. 調査期間:2016年9月2日(金)~2016年9月6日(火)の5日間 3. 調査対象者:全国の15歳~39歳の男女で、今年ハロウィン関連のイベントや行事に参加する予定の ある方 400名・予定はないが参加に興味がある方 400名 計800名 (10代男女:各100名、20代男女:各150名、30代男女:各150名) 【トピックス】 ハロウィンイベントに参加する方の8割以上が「衣装やメイク、アクセサリーにこだわりたい」! ハロウィングッズとしてフェイスペイントに「興味がある」は34.1%。特に10代女性の関心が高く、52.0%が「興味がある」と回答。 ハロウィンにフェイスペイントをしたい理由 1位「気分が高まるから」2位「普段なかなかできないから」3位「写真を撮りたいから」。10代では4人に1人が「SNSに投稿したいから」と回答し、 SNS世代は写真映えするものとしてフェイスペイントに期待しているようだ。 フェイスペイントで人気のモチーフ 男性は「キャラクター」「血のり」「立体的な傷口」、 女性は「目元ワンポイント」「血のり」「キャラクター」が上位に。 ハロウィンのフェイスペイントでのエピソード「ゾンビのメイクをしたが、お酒を飲みすぎて コケてしまい、本当に血が出た」「いろんな人が話しかけてくれて友達もできた」 など Q1. あなたは今年のハロウィンで、衣装やメイク、アクセサリーにこだわりたいと思いますか。(n=400 単数回答) 今年のハロウィンイベントに参加予定の方に、参加する際に衣装やメイク、アクセサリーにこだわりたいと思うかを聞いたところ、「とても思う」36.8%、「まあまあ思う」48.0%という結果になりました。ハロウィンイベントに参加する方の8割以上が衣装やメイクなどにこだわりたいと考えており、ハロウィンは仮装や特別なメイクで楽しむ行事として浸透しているようです。 Q2. ハロウィングッズで、あなたが「興味がある」ものをお答えください。(n=800 複数回答) 今年のハロウィンイベントに参加予定の方と、予定はないが参加に興味のある方全員に、ハロウィングッズで興味があるものを聞きました。その結果、1位は「コスチューム(キャラクター)」70.9%、2位は「ヘアアクセサリー」41.8%、3位は「コスチューム(オリジナル)」38.4%となりました。「フェイスペイント」に興味があると回答した方は全体の34.1%で、ハロウィンイベントに興味のある方の3割以上は「フェイスペイント」にも興味を持っていることがわかりました。性年代別で見ると10代女性の関心が特に高く、半数以上の52.0%が「興味がある」と回答しています。 Q3. ハロウィングッズで、あなたが「使用したい」ものをお答えください。(n=800 複数回答) 前問でハロウィングッズで「興味がある」と回答した中から「使用したい」と思うものを聞きました。1位は「コスチューム(キャラクター)」53.8%、2位は「ヘアアクセサリー」28.5%、3位は「持ち物(ステッキやライトセーバーなど)」26.5%となり、「興味がある」ものと比べて、3位の項目に変動がありました。ステッキやライトセーバーなど、手に持つ小道具であれば手軽に取り入れやすいと考える方が多いのかもしれません。「フェイスペイント」の回答は全体で21.3%となりました。「興味がある」同様、フェイスペイント利用意向も10代女性において最も高く、42.0%が回答する結果となりました。 Q4. あなたがフェイスペイントに興味がある理由をお答えください。(n=273 複数回答) Q2でフェイスペイントに興味があると回答した方にその理由を聞いたところ、最も多い回答は「気分が高まるから」57.1%、次いで「普段なかなかできないから」54.9%となりました。フェイスペイントをすること自体が、非日常感を体験できるもの、ハロウィンやイベントのお祭り気分を盛り上げるものとして注目、支持されているのではないでしょうか。10代では4人に1人程度が「SNSに投稿したいから」と回答し、SNS世代は写真映えするものとしてフェイスペイントに興味を持っているようです。 Q5. あなたがフェイスペイントで興味があるものを3つお答えください。(n=273 複数回答、回答は3つ必須) フェイスペイントのモチーフとして興味があるものの1位は「キャラクター」58.6%となりました。Q2でハロウィングッズで興味があるものの1位が「コスチューム(キャラクター)」であったことから、コスチュームとフェイスペイントのモチーフを統一して楽しみたいという方が多いことが考えられます。2位は「血のり」56.4%となりました。性別で見ると、男性は1位「キャラクター」73.3%、2位「血のり」65.5%、3位「立体的な傷口」62.1%となりました。一方、女性は1位「目元ワンポイント」68.2%、2位「血のり」49.7%、3位「キャラクター」47.8%と、男女でランキングに差が出る結果となりました。男性にはキャラクターやリアルなホラー系、女性にはカワイイ系のフェイスペイントが人気のようです。 Q6. あなたはフェイスペイントをどのように行いたいと思いますか。(n=273 複数回答) フェイスペイントをどのように行いたいかを複数回答で聞いたところ、全体で最も多い回答は「友達に描いてもらう」54.6%となりました。男女で比較をすると、男性は最も多い回答が「友達に描いてもらう」60.3%、次いで「プロに描いてもらう」52.6%の回答が多く、女性は「自分で描く」51.0%が最多となり、「友達に描いてもらう」50.3%が僅差で続く結果となりました。普段からメイクをする女性にとってはフェイスペイントもメイクの延長として親しみやすく、自分で挑戦しやすいのかもしれません。 Q7. あなたはフェイスペイントをプロに描いてもらう場合、有料であればいくらまでなら払いたいと思いますか。(n=129 単数回答) Q6のフェイスペイントをどのように行いたいかの質問に「プロに描いてもらう」と回答した方に、プロに有料で描いてもらう場合に払いたいと思う金額を聞きました。その結果、全体で最も多い回答は「500円以上1,000円未満」34.9%となりました。男女別では、男性が「3,000円以上」と回答したのは26.2%に対し、女性は4.4%と差が出る結果となりました。男性は普段メイクをしないことや、完成度にこだわることから、高い費用を払ってでもプロの技術とクオリティで仕上げてもらいたいという方が多いのかもしれません。 Q8. ハロウィンのフェイスペイントで実際にあったエピソードを教えてください。(n=800 自由回答) ・みんなに写真をとられまくった。(24歳女性/北海道) ・ドラゴンボールの孫悟空になったら、いろいろな人に写真を求められた。(35歳男性/兵庫県) ・たくさんいろんな人が話しかけてくれて友達もできた。(37歳男性/神奈川県) ・似たような趣味の方と出会い、親睦を深めることができたことでしょうか。(34歳男性/神奈川県) ・ゾンビのメイクをしたが、お酒を飲みすぎてコケてしまい、本当に血が出た。(27歳男性/大阪府) ・友達5人でとてもリアルなペイントをやり、街中を歩いていたら警察に職務質問された面白い経験があります。(27歳男性/長野県) ・ゾンビのペイントをして高齢者の人の家に行ったらお婆さんが腰を抜かしてしまった。(17歳男性/千葉県) ・顔に髭を描いただけでしたが、息子が喜んでくれた。うちの中でプチお祭り気分でした。(32歳女性/北海道) ・ハロウィンで子供が血のりをつけました。それを急きょ食紅でやったために、そこら辺が赤く染まりました。事前に用意するのは大事ですね!(39歳女性/東京都) ・デパートの化粧室の鏡の前が、フェイスペイントをする人に占拠されていた。(23歳女性/神奈川県) ・友達がSNSに投稿しているのを見て来年は自分もやってみたいなと思った。(38歳女性/愛知県) ・お菓子をたくさんもらった。(19歳男性/神奈川県) 実際に体験したエピソードでは、見知らぬ人にも写真を撮られたり一緒に撮ってほしいと頼まれた、という意見が多く出ました。さらに、そういった写真を友人のSNSで見て、自分もやってみたいと思う方もおり、ハロウィンのフェイスペイントはSNSを通じてますます広まっていきそうです。フェイスペイントをしていて、多くの人から話しかけられた、友達になれた、という方も多くいました。個人の趣味やセンスを表現できるフェイスペイントは、好みや趣味が合いそうな人を見つけるヒントになり、人と人との交流をつなぐきっかけにもなっているようです。また、フェイスペイントをしていることでお菓子をたくさんもらえた、という方もいました。周囲にもハロウィンに積極的に参加していることがわかりやすいフェイスペイントはハロウィンをより楽しめるコツかもしれませんね。一方でフェイスペイントで周囲の人を驚かせてしまったという方もいました。みなさんにとってハロウィンが楽しいイベントとなるよう、マナーや節度を守って参加したいものです。 Q9. ハロウィンのフェイスペイントに期待することを教えてください。(n=800 自由回答) ・デザイン性の高いペイントをして写真に残し思い出にしたい。(27歳男性/大分県) ・みんなで写真を撮りたい!(16歳女性/兵庫県) ・友人とお揃い、または対照的な柄や絵にして楽しみたい。(25歳女性/埼玉県) ・知らない人と友達になりたい。(29歳男性/東京都) ・フェイスペイントした人同士で仲良くなれそう。(16歳女性/大阪府) ・非日常感を味わうこと。(39歳男性/青森県) ・普段は出来ないことをすることに期待する。(30歳女性/静岡県) ・子供とお揃いにして出掛けたい。(36歳女性/奈良県) ・友だちとさらに仲良くなること。(27歳女性/東京都) ・わいわいみんなで描いたりするのも楽しそうだけど、本格的にプロに描いてもらって、みんなで見せ合いっこしながらパーティーとかもやってみたいです。(32歳女性/神奈川県) ・友達が昔、ハロウィンのフェイスペイントで描くことに失敗していた。今はネットなどにも様々な情報が載っているがメーカーなども率先してペイント方法を提供して欲しい。(21歳男性/北海道) ・フェイスペイントのhowto動画の日本バージョンをもっと作ってほしい。(18歳女性/千葉県) ・落ちにくく落としやすいフェイスペイント希望です。(29歳女性/大阪府) ・無害なこと、発色が良いこと、伸びが良いこと。万が一目に入っても炎症を起こさないこと。(39歳男性/富山県) ・肌が弱いので、肌にやさしいもので楽しみたい。(26歳女性/三重県) ・イギリス留学の経験がある。海外ではかなり盛大に、大胆にペイントをする。気持ちも高まるので日本でももっと広がって欲しい。(28歳女性/東京都) ・たくさんお菓子がもらえる。(17歳男性/東京都) ・準備できる場所を整えてほしい。(36歳男性/兵庫県) ・周囲の迷惑にならないよう、マナーを守り、トラブルのないように楽しみたい。(29歳男性/東京都) ハロウィンのフェイスペイントに期待することでは、フェイスペイントをして写真を撮りたい、という意見が多く挙げられました。やはりフェイスペイントは写真やSNSと親和性の高いものとして期待されているようです。友達や子どもと、お揃いのフェイスペイントで楽しみたいという方もおり、流行の「双子コーデ」、「リンクコーデ」のバリエーションとしても盛り上がりそうです。 また「たくさんお菓子がもらえる」など、フェイスペイントによる“おトク”を期待する声もありました。飲食店などがフェイスペイントをして来店したお客様への特典をもうけると、店舗にとっては集客になり、フェイスペイント市場も拡大していくかもしれません。一方、準備をする場所の整備を望む意見もありました。前問の実際にあったエピソードでは公共施設の化粧室がフェイスペイントをする人で占拠されていたという声もあり、ハロウィンイベントの主催者は、参加者の利便性向上と一般の方への配慮として、参加者が仮装やフェイスペイントの準備をする専用スペースの確保・整備も必要であることがわかりました。 フェイスペイントをするにあたっては、肌や目にやさしい絵具や、汗や水で崩れにくく、オフする時には落としやすい絵具を求める方が多くいました。またペイントのhowto動画を増やしてほしいという要望も挙げられました。 Q10. あなたはハロウィン以外でもフェイスペイントを楽しみたいと思いますか。(n=800 単数回答) ハロウィン以外でもフェイスペイントを楽しみたいと思うかの質問には、60.4%が「はい」と回答しました。ハロウィンの時季以外にも、フェイスペイントに対する期待やニーズがあることがわかりました。 ★楽しみたいシーン・男女別ランキング★ ★楽しみたいシーン・自由回答★ ・サッカーや野球の試合を見に行く時など。(35歳男性/千葉県) ・東京オリンピック。(17歳男性/東京都) ・誕生日サプライズの時など!(19歳男性/熊本県) ・目立ちたい時。(18歳女性/静岡県) ・子供のイベントの時。(38歳女性/愛知県) ・羽目を外したい時。(37歳男性/埼玉県) ・友達とワチャワチャしたい時。(25歳男性/神奈川県) ・お誕生日や結婚式などのお祝いにしたら楽しくなりそう。(31歳女性/埼玉県) ・クリスマスや誕生日会、ホームパーティー、テーマパーク、ライヴなど普段とは違う日に。(28歳女性/兵庫県) ・人が多く集まる時。(26歳男性/新潟県) ・みんなが集まるイベントの時。ワイワイ騒げるイベントの時。(28歳女性/群馬県) どのような時にフェイスペイントを楽しみたいかを聞いたところ、男女ともに「イベントの時」「クリスマス」「音楽フェス、ライブ」などが挙げられました。そのほか、男性は、なんとなく友達と盛り上がりたい時や騒ぎたい時といった回答が多く、女性は「誕生日、結婚式などのお祝い」、「テーマパークや遊園地」など具体的な場面を想定した回答が集まりました。コメントを見るとフェイスペイントをしたいと思うのは「特別な日」「大人数」「みんなで」などがキーポイントとなっているようです。 Q11. あなたはフェイスペイントの道具を購入するとしたら、どこで入手しようと思いますか。(n=800 複数回答) フェイスペイントの道具を購入するとして、購入したいと思う場所を聞いたところ、1位「100円ショップ」63.8%、2位「ディスカウントストア」59.0%の回答が半数を超える結果となりました。あまり値が張らず、種類が豊富にありそうな店で購入したい方が多いのでしょうか。3位は「アクセサリー雑貨店」24.9%となりました。仮装で身に着けるアクセサリーと一緒に入手したいというニーズも多そうです。 Q12. あなたがフェイスペイントの道具を選ぶ際に注意したい基準を5つまでお答えください。(n=800 複数回答、回答は5つまで) フェイスペイントの道具選びの基準は、1位は「ペイントの落としやすさ」で66.3%が回答しました。次いで「肌への安全性」54.4%、「描きやすさ」45.3%となっています。フェイスペイントの絵具には、描きやすく・落としやすく・肌に安全なものが求められていることがわかりました。 ■一般社団法人日本フェイスペイントイベント協会より ハロウィンを筆頭にスポーツ市場や地域活性化イベントの盛り上がりとともに、量販店で手に入りやすくなってきたフェイスペイントグッズ。セルフペイントを行う方も非常に増えてきています。皮膚に直接塗布するものですので一般消費者の方には、安全な絵具の選び方や、正しい道具の使い方などに注意を払うことを推奨いたします。海外製品の中には日本国内のパッチテストを受けていないものや、薬事法に抵触しているものも出回っていることに販売店側も呼びかけています。 また、フェイスペイントイベントにおいても、美容師法に抵触したイベント運営などが問題視されてきており、専門知識や資格を持たずにイベントを実施しているケースが問題視されてきています。運営側も法令を遵守したフェイスペイントイベントの運営が求められています。 当協会では、こうした安全面や法令を遵守したフェイスペイントイベントの運営方法やガイドラインを策定し、ノウハウの提供を行っております。コミュニケーション教育ツールとしてのフェイスペイントの有用性を広く認知し、様々なイベントや社会貢献活動に取り入れる手法を情報提供させて頂いております。 ■引用・転載時のクレジット表記のお願い ※本リリースの引用・転載をする際は必ず、クレジットを明記していただきますようお願い申し上げます。 <例>「一般社団法人日本フェイスペイントイベント協会が実施した調査結果によると……」

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