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海外と日本のフェイスペイントの違い

 ここでは改めて「フェイスペイント」の世界観について概要を共有してみましょう。 その歴史は、原始時代にまでさかのぼり、泥や動物の血を用い、他者を魅了したり、威嚇したり、自身を鼓舞したり、祭祀祈祷時に用いたりされたと考えられており、ファッション史の源流とも言える文化です。 下記では近代フェイスペイントとしての特徴について触れています。


世界のフェイスペイントについて

 海外のフェイスペイントには様々な特徴があり、地域や文化によって異なります。海外では鮮やかで細かなデザインや模様を特徴としています。


 植物、動物、昆虫、ファンタジーのキャラクター、スポーツチームのロゴ、映画やアニメのキャラクター、文字などを題材にアート的なアプローチが特徴で、高度なテクニックや創造性が求められることがあります。リアルなテクスチャや陰影の表現、特殊効果の使用、顔の立体感を生み出す技術などが積極的に取り入れられていることがあります。




日本のフェイスペイントについて  日本のフェイスペイントの伝統的なものとしては、祭事 や芸能といった文化的で用いられていました。白塗りも日本の伝統的なフェイスペイントの特徴の一つです。例えば、歌舞伎や能楽の演目では古くから伝わる技法キャラクターや役柄に応じた特定のメイクが使用されます。

 近代の日本フェイスペイントは、欧米のフェイスペイント文化を参考にしたものが主流でしたが、2000年代はサッカーを主としたスポーツ観戦、2014年以降からスマートフォンやSNSを使った自撮り需要に加え、ハロウィンやフェスなどのイベントカルチャーの熟成、さらに観光や国際交流といった文化の流行と共に急速に普及拡大しました。

 また画材の技術の進化により指で描いたり簡単に除去できるなど簡便に扱うことのできる資材が登場したことにより、それまでアーティストに描いてもらうものであったフェイスペイントはセルフメイクツールとしてカジュアル。音楽フェスやテーマパーク、児童施設や福祉施設でのコミュニケーション用アクティビティとしても導入が始まっています。  日本のフェイスペイントは伝統やアート性にとらわれないカジュアルな文化として日本独自の進化と普及を遂げています。




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